- 募集締切日
- 2024/07/14(日)【募集終了】
洲本市海水浴のDX!クラゲから日本の海を守りたい!
- 課題タイプ
- 単一課題
- 課題地域
- 洲本市
- 担当部署
- 洲本市 産業振興部 商工観光課
- 採択企業
POINT
解決したい課題
海水浴場でクラゲ被害が増加しているため、遊泳区域内への侵入を防ぎ、利用者の安全を確保したい
想定する実証実験
クラゲを入れた水槽で超音波や電波などの機械的手段を使い、クラゲへの影響などを検証する
実現したい未来
効果的なクラゲ侵入防止対策を行うことで、安心して海水浴を楽しめる環境整備
得られるもの
当課題は全国的にも共通課題であるため、他の地域への事業展開の見込みがある
STORY
皆さんは、クラゲについて考えたことはありますか?
私たち海水浴場に関わる行政マンは、毎年夏に考えています。いや、どちらかというと悩まされています。
洲本市内でも足を運びやすいところに位置する大浜公園は、美しく開放感のある海、細やかな砂で形成された南北750mの砂浜、そして風情漂う松で構成されており、正しく白砂青松と呼ぶに相応しい海岸です。快水浴場100選にも認定(環境省)されており、令和4年度から海上アスレチックが設置されたことから海水浴期間中は多くの方が訪れています。
この大浜海水浴場において、最も厄介な難敵がクラゲです。毎年海水浴場では多くの方がクラゲによる被害にあっていますが、防除のために有効な手段がありません。
代表的な手立てとしては、クラゲ防止ネットがあげられますが、いくつか課題があります。
1つ目は、クラゲは小さいので網を張っても完全には防ぐことができず、いつの間にか人間に接近して害を及ぼします。
2つ目は、設置するための多大な労力の問題です。大掛かりなネットを設置するためには、多くの場合、漁師さんにお力添えをいただくことが一般的なのですが、少子高齢化の煽りを受け、日本全国様々な業種で人手不足、若者不足が進んでおり、漁師さんとてその例外ではありません。
以上から、この先、快適な海水浴場を継続させていくためには、従来の方法に依らない「最小のコストで最大の利益を生む」新たな手法を開発することが必要不可欠となります。
コロナ以降、入込数は年々増えており、厄介なクラゲ問題を解決することができれば、より快適な海水浴場を老若男女問わず多くの方に提供することができ、より多くの方に来ていただけると思っています。その理想を実現するため、ひょうごTECHイノベーションプロジェクトに参加させていただきました。
クラゲに困っているのは私たち洲本市のみではありません。日本のみならず、世界で困っている方が多くいます。これは、見方を変えれば、それだけ大きい市場があるということです。しかも有効な手立てがない現在では、正しくブルーオーシャンと言えます。
もし、クラゲを区間防除できる商品が完成した暁には、日本のみならず、世界を相手にビジネスができると確信しています。国生み神話における「はじまりの島(淡路島)」を舞台に開発した商品を世界へ!そんな気概と技術をもった方々をお待ちしています。
Outline
背景 | 夏の海水浴期間中において、最も厄介な生き物がクラゲ。侵入防止のネットを張ってもいつの間にか湾内に侵入し、海水浴客がクラゲに刺される被害が年々増えてきている 海水浴場は島の観光資源でもあり、安心安全に海水浴を楽しんでもらうためにも、これまでとは違う効果的な対策を必要としている |
課題(詳細) | 浮遊しているクラゲに刺されるという被害が多い。クラゲ流入防止網を設置するという対策はあるが、かけるコストは膨大になる一方で小さなクラゲは網をくぐって侵入してしまいあまり効果が見込めない |
求める解決策 | 超音波など最新技術を用いて湾内への侵入防止及び湾内に侵入したクラゲを退治したい。あわせてサメやエイも防除できればなお良い |
想定する実証実験内容(詳細) | 実証期間中はクラゲの発生季節とは異なるため、クラゲを入れた水槽を用意し実証を行う等を想定 |
実証実験成功後の発展性 | クラゲ対策は全世界的な課題であり、横展開が考えられる |
提案企業に求める専門性 | 生物や潮流に係る海洋知識を持つことが望ましい |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | オンライン会議も可。ただし、最初だけは顔を会わせて打ち合わせを実施したい |
提供可能なデータ・環境等 | ・過去の大浜海水浴場利用者数 ・現地海水浴場 |
プログラム終了後の本格導入 | 実証において一定の効果が確認できれば予算化の予定 |
洲本市 紹介
兵庫県南部、瀬戸内海に浮かぶ淡路島。
古事記や日本書紀では、伊弉諾尊と伊弉冉尊が日本列島中で最初に創造した島であるとされています。
そんな淡路島の中心に位置しているのが洲本市です。
市街地は城下町として整備された歴史があり、城下町としての町割りは江戸時代から現在に至ってもなお色濃く残っています。
また、市街地から少し歩けば西日本最大級の石垣群を誇る洲本城跡が残る山もあり、川もあり、海もあり、正しく人と自然が調和しながら生活を営んでいます。
近年は、コロナ禍をきっかけに、多くの方が転入されており、新たな飲食店やコワーキングスペースができるなど、文化的な町として深化し続けています。
商工観光課では、「地域コミュニティ(住民や環境等)、旅行者、観光事業者」といった全てのステークホルダーがフェアなリターンを享受しつつ、サステイナブルな観光を実現するため、ステークホルダーツーリズムを推進しています。